【主治医は自分】自分の健康法を知る

最近は健康ブームが流行ってきて食事・運動等に気をつかっている人が増えたように感じます。

世の中が健康について考えることは結構なことですし、今後もこのブームは盛り上がってくると思います。

しかし、その健康法は本当に自分に合っているのかを考えなければなりません。

生まれた場所や育った環境、性別、年齢、身長体重、性格など一人ひとり違っているわけですから、すべての人に全く同じ健康法があてはまることはありません。

しかし、自分のことを良く知らずに、野菜ジュースや断食、一日一食、ケトジェニック、糖質抜き、無添加無農薬しか食べない人が非常に多くいます。

そもそも健康とは?

健康にも一応定義は存在します。

「健康とは、肉体的、精神的、そして社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病や虚弱さがないというだけではない」

日本WHO協会訳

このようにWHOにより定義が記載されています。ただこの定義には様々な批判があります。

完全に良好とはどういった状態なのか?その程度はどうはかるのか?自分が健康と思い込めば健康なのか?

こういった批判が見受けられました。

確かにたった数文字で健康について定義されるほど人の身体は精神は簡単ではないですし、一人ひとり違うのでこういった批判も出ることも納得ですね。

そこで健康の尺度をはかる1つにあの日本医師会の検査項目が注目されてしまいました。

医師会の検査項目は本当に信じて良いのか?

皆さんは健康度合いをはかるために健康診断等を受けていると思います。

↓は医師会が発表している数値基準となっています。

https://www.med.or.jp/forest/check/k_menupop.html

検査を受け、結果が良ければ喜び、悪ければ悲しんでいると思いますが、それは間違っているかもしれません。

血圧を例に説明してみましょう。

血圧

血圧は血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のこと。心臓はポンプのように毎分60~70回ぐらい、血液を血管に押し出している。心臓が送り出す血液の量(心拍出量)とそれを流す血管の通りづらさ(末梢血管の抵抗)とで血圧は決まる。

最高血圧

心臓が収縮して血液を押し出した瞬間、血管に一番強く圧力がかかる収縮期の血圧。

最低血圧

収縮後に心臓が広がるときに圧力が一番低くなる拡張期の血圧。

高血圧の診断規準

正常血圧:最高血圧が130以下、最低血圧が85以下(高齢者は最高血圧が140~160以下、最低血圧が90未満)

高血圧:最高血圧が140以上または最低血圧が90以上の人

(さらに高血圧にはI度高血圧、Ⅱ度高血圧、Ⅲ度高血圧がありますが、割愛させていただきます)

こういった定義が記載されています。

しかし、世の中の9割の高血圧の人の原因は本態性血圧といわれる原因不明の血圧です。

腎臓病などの原因から分かる高血圧は全体の1割程しかありません。

例えばスポーツ選手などは常に高いパフォーマンスを求められ、気迫をあります。こういった方は時に200mmhgを突破することもあります。

血圧は自律神経によって調整されています。そのため生き方や考え方次第で高くも低くもなります。

また肉体労働や活気のある営業職に方等は150~160mmhg程の方が多くいらっしゃいます。

特に東北地方で土木作業や田植えをしている方は寒さに耐えるために血圧を上げて血流を維持しなければなりません。

血圧は生き様なのです。活気がある状態や無理したり心配事があると血圧は上がり、穏やかに生きると下がるものなのです。

このように人によって数値はいかように変わることが分かったと思います。

生活環境や1個人から総合的に判断せずに数値だけで健康をはかるのはいかに愚かしいということも

ではそれぞれの健康法の見つけ方は?

冒頭でも述べましたが、健康を目指すことは素晴らしいことです。

しかし、自分に合っているかどうかを検証し、これだと確信を得たものを続けていくことが重要です。

食事も3食食べる人必要のある人と1食で十分な人、塩をたくさん摂る方が活気が出る人、水をたくさん飲む方が排泄が良い人、運動して筋肉を鍛えた方が良い人もいます。

では、実際にはどうやって自分の健康法を見つけるのかをご紹介したいと思います。

①自分の生活スタイルを知る。

私の健康法の考え方は無理をせずいかに生活スタイルに溶け込ますかです。

いくら早寝早起きが健康に良いと言っても、仕事が終わる時間が遅く自分の時間が確保できず直ぐ寝るような生活はかえってストレスを抱えることとなる可能性があるあります。

それでしたら、試しに疲労回復に良い食材やサプリを数日間利用し利用していなかった期間と翌朝の回復度合いを比べると良いでしょう。

まずは生活スタイルを大きくする変えずに、自分に合う方法を見つける事が第一歩です。

②食事は内容を変える前に食べ方を変える。

現在では健康を謳った食品が数多くあります。

そういった食品を積極的に食べることは確かに健康に良いとは思います。

しかし、いきなり全ての食事をそれに置き換えるのは非常に困難です。

昨今、食の欧米化に慣れている人は一般的に健康に良いと言われる食品(苦いもの、辛いもの、酸っぱいもの、玄米や小魚といった丸ごと食品)は食べることがストレスになる可能性があります。

人間の三大欲求である食がストレスになっては本末転倒です。

そこで私はいきなり食事の内容を変えるよりも今食べている食べものを良く噛むことをオススメします。

良く噛む事で唾液が分泌され、体に様々な効果を及ぼします。

唾液の主な働き

・潤滑、湿潤

口や喉の粘膜が傷つかないように保護します。

・殺菌

唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリンが菌から守ります。さらにIgA抗体はガン物質を抑制する働きもあります。

・消化

アミラーゼが糖質の分解し、食べ過ぎを防止します。

・再石灰化

歯を修復する。

・洗浄、自浄

口の中を洗い流す。

唾液は天然の薬と言われるように、よく噛んで食べるだけでこれほどの効果があります。

これなら少し気を遣うだけで実践できると思います。

最後に

何度も述べましたが、健康な状態というのは人によって様々です。

誰でもないあなた自身の身体の声を聞いて、自分に合う健康法を見つけることが生活をより豊かにしてくれると思います。

ぜひあなただけの健康法をを見つけて見てください。

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