情報化社会におけるコンピュータと今後の電子メディアの展望について

  • 2月 24, 2021
  • 9月 13, 2021
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コンピューターとは

 現在の私たちの生活に欠かせないコンピュータは、ハードウェアとソフトウェアの2大要素で構成さ

ハードウェア

 ハードウェアとは、コンピュータ機器を構成する物理的装置。

ソフトウェア

 ソフトウェアとは、そのハードウェアを作動させるためのプログラムなどを指す。

コンピュータの基本構成

コ ンピュータの基本構成は、パーソナルコンピュータからスーパーコンピュータまで、機種や規模にかかわらず基本的には同じである。

 その構成は、入力装置、記憶装置、制御装置、演算装置、出力装置の5つの装置に分類できる。これらをコンピュータの5大装置という。コンピュータの5大装置のうち、制御装置と演算装置を合わせて中央処理装置(CPU)という。 

コンピューターの進化

 コンピュータは社会の情報化を進展させ、特に産業界の情報化には、科学技術計算や事務処理の分野でめざましい進歩をしてきた。また、企業が意思決定を行う際や経営上の問題点を解決するためにコンピュータを利用したり、人や物、金などの資源を効率よく活用するために、コンピュータを利用して情報処理をするようになった。

 例えば、企業経営上の諸問題を解決するには、膨大なデータを収集とさまざまな要因が複雑に絡む計算が必要となる。現在では、企業が情報を処理していくには、コンピュータの利用が不可欠となっている。工場では生産体制を自動化したFAが進み、製造段階の自動化が行われている。また、企業のオフィスでは、OAが浸透し、事務作業の自動化が普及してきた。また、農業や漁業の分野でも、コンピュータが多く利用されてきている。 

 現代は、高度情報社会といわれ、コンピュータが日常生活のあらゆる場面で利用されるようになってきた。家庭で利用されている電気製品をとってみても、多くのコンピュータが組み込まれている。さらに最近では、通信技術の進歩と相まって、コンピュータが生活のすみずみまで浸透してきている。 

 SOHOと呼ばれる小さな事務所や家庭で仕事をする小規模事業者が生まれてきたり、コンピュータや通信設備を利用して、都心のオフィスに出向き、仕事の能率や創造性の向上をめざしたサテライトオフィスも考え出された。これをさらに発展させた自宅勤務や、教育や医療の分野にこれを応用して、学校へ行かなくても勉強することができる在宅学習、病院へ行かなくても検査や診察ができる在宅医療なども期待されている。今回のコロナウイルスによりこの考え方は一気に浸透していくこととなった。

社会生活におけるコンピューターの役割

 上記のことから、コンピュータの社会生活における役割は非常に重要になってきた。生活のさまざまな場面でコンピュータが利用され、社会全体の効率を高めており、コンピュータは家庭生活や企業活動でもなくてもならない存在になった。また、ネットワークを利用し企業情報システムと家庭を接続することで、家庭生活は大きく変化してきている。金融機関とのホームバイキングやホームディーリング、小売店とのホームショッピング、資料機関との在宅医療、教育機関との在宅学習などが可能となってきた。さらに、衛星通信システムを利用することにより、災害などで有線系の情報「システムが寸断されても、衛星系の防災システムを機能させることができるようになったり、GPSによる自動車などのナビゲーションシステムが広く使われるようになってきた。その他に、気象予報システム、金融システム、予約サービスシステム、情報提供システムなど、日ごろ私たちの生活で見聞きする場面でも用いられている。

バーチャルビジネス

  インターネットの一般化により、個人や企業の間でのネットワークの新たな商用利用によるバーチャルビジネスが大きな広がりを見せている。バーチャルビジネスには、オンラインショッピングやオンラインオークション、ソフトウェアをインターネットで配信するオンライン配信などがある。

 例として以下の4つがある。

EDI

 EDIは、企業間の取引データを通信回線を介して行うことで、電子データ交換とも呼ばれている。伝票類を電子データ化して交換することで、商取引におけるペーパレス化をめざしており、各企業間や各国間の商慣習を標準化し、共通のフォーマットで取り引きをすることをねらいとしている。企業はEDIを行うことで、生産や流通段階における企業間の情報交換がスムーズに進み、時間やコストの節約が可能となり、距離的な問題等から従来は取引が難しかった相手とのオンライン取引ができるようになった。

EC

 ECは、通信ネットワークを介した商取引のことで、企業と消費間の電子商取引はオンラインネットショッピングと呼ばれている。特に、近年ではインターネットによる電子商取引が盛んになってきている。インターネットも各家庭に普及し始め、オンラインショッピングに参入する企業も増え、ECが定着しようとしている。しかし、消費者が安心してオンラインショッピングでき、安い通信料金で手軽に利用できる仕組みづくりが今後の課題である。

電子モール

 インターネットの急速な普及により、ネットワーク上の商店街である電子モールが多く存在するようになってきて、さまざまなオンラインショッピングができるようになってきた。電話モールに参加している商店は、今までも商店と違いに物理的な店舗スペースや店員を必要とせず、立地条件や営業時間の制約もない。また、インターネットを使用した場合、対象の顧客は全世界に広がり、双方向の情報交換ができ、従来のカタログによる通信販売にはない可能性が広まっている。しかしながら、電子モールの普及には、消費者への広告宣伝活動、代金の決済方法などの問題をクリアしなければならい。代金の支払方法には、クレジット番号を通知したり、電子マネーを使う方法があるが、ネットワークのセキュリティの問題が生じる。

オンライン配信

 インターネットやパソコン通信によるオンライン配信で、ソフトウェアをオンラインで入手することができる。また、このサービスにより、ユーザーが自分のパソコンにアプリケーションソフトやゲームソフト、音楽ソフトなどをダウンロードできる。配信されえるソフトウェアのうち、無料で利用できるものをフリーウェア、試しに利用してみて、継続して使用したいときに料金を支払うものをシェアウェアという。 

 このような情報技術の進化により利便性を増す電子メディアであるが、同時に、それに関する法律や罰則もあわせて理解することが、電子メディアを有効に使う点で重要となってくる。

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