高齢者とは
暦年齢が65歳以上の人(ただし、今後変更される可能性がある)
前期高齢者 → 65~74歳まで
後期高齢者 → 75歳以上
老化とは
特別の定義はないが、「加齢に伴う機能の低下」ととらえることができる
なぜ老化するのか?
以下の3つが要因となっている。
プログラム説
老化の過程がプログラムされている
エラー蓄積説
細胞内のDNAやRNA,タンパク質にエラーが蓄積する
体細胞廃棄説
体のエネルギーのバランスを取る過程で体細胞が使い捨てになる老化
生理的老化
加齢に伴い多くの人に見られ、年齢相応な自然な老化
病的老化
比較的少ない人に見られ、年齢不相応で不自然な老化
例)骨粗鬆症:骨の老化は誰にでも生じるが、年齢不相応に骨量が減少する
精神面の老化
認知機能記憶、判断、学習、言語機能などを含む精神機能の一部
認知機能よりは加齢の影響を受けにくいとされている
抑うつ傾向では感情の起伏の増大 ⇔ 感情表現が乏しくなる 。
高齢者の特徴
①さまざまな状態の機能が混在している
・低下していない機能 ・老化により低下した機能 ・疾患により低下した機能
②身体・精神・生活の状態が相互に影響しやすい
③恒常機能が低下しやすい
④死を迎えつつある
身体・精神・生活の状態は、相互に影響している高齢者疾患の特徴
①症状が非定形的であることが多い
②複数の疾患を伴っていることが多い
③精神状態が現れやすい
④治療に反応しにくく、治療が長期化しやすく、障害を残しやすく、死に至りやすい
高齢者の喪失体験
全ての高齢者が体験する
①身体および精神の健康を失う
②経済的自立を失う
③家族や社会とのつながりを失う
④生きる目的を失う
これらのような喪失体験を乗り越え、適応していくのは老年期の課題のひとつである。
→ 乗り越えられないと、抑うつや社会不適合が生じる