Ⅰ.社会福祉の定義
社会福祉は「人間の安定、健康、繁栄、安寧(Well-being)など、幸せで満足した生活を実現するための、社会共同的努力と制度である」と定義されている。
要するに・・・「社会の中で生活している個人の幸せを目指すこと」
Ⅱ.社会福祉の範囲
社会福祉の最も広い意味での使い方は、イギリスの「社会的諸サービス」という概念が挙げられる。その内容は、①教育、②所得補償、③保険医療、④雇用、⑤住宅、⑥社会福祉(狭義)などが含まれている。日本においてもほぼイギリスの「社会諸サービス」に近い意味で用いられるが、より限定的な範囲を指す場合は、⑥の社会福祉(狭義)に公的扶助を加えた範囲のものとして使われる場合が多い。
要するに・・・「社会福祉の対応する範囲は広い」
Ⅲ.社会福祉の特性
①「社会の公共的目的を達成するため、社会責任をもって行う」
②「公的組織によって行われる活動である」
③「人間のニーズと直接に関係を持つ」
④「人間のニーズに対して総合的観点でアプローチし、満たされないニーズを機能的に補うため努める」
⑤「利益を追求しない」
要するに・・・「社会福祉は然るべき場所で行われ、専門家から見た対象者の必要な支援内容を考え支援する。なお金もうけのためではなく、対象者のために行う」
Ⅳ.社会福祉の目標
①「社会変革を促進」
②「人間関係の問題解決をはかる」
③「人々の福祉を増進するためのエンパワーメントとリベレーションを促進する」
要するに・・・「対象者の潜在的能力を発揮させるとともに対象者を縛る社会的しがらみや厄介な人間関係から解放し、結果として社会をより良い方向へもっていこうとすること」