障害は誰にでも起こる可能性があり、それがいつなのかも分かりません。今回は人のライフステージ(年齢)ごとに、必要となる支援や利用できる障害福祉サービスを紹介します。
目次
乳幼児期~学齢期
この時期は障害に関係なく、今後の成長において大切な時期になります。
乳幼児期
産まれた段階で障がいや病気があることが分かれば、入院中に障害手帳やサービスの手
続きを行うこともできます。病院内の医療ソーシャルワーカーに相談したり、市町村の保
険福祉センターに相談することもできます。
就学前
市町村が実施する1歳~3歳児対象の定期健診があり、そこで障害や発達の遅れが分かる
ことがある。障がいが見つかった場合、児童発達支援という障害児の支援サービスを利用
することができます。
学齢期
障がいを有する学生が学校で学ぶ機会の提供として、小学校、中学校では特別支援学級
が、高校生では特別支援学校への通学があります。近年では普通高校に併設された特別支
援学級に通いながらも、一般のクラスで授業を受けたりもするメインストリーミングの考
え方も増えています。
青年期
学齢期を終えると、仕事や生活など自身で決定し、行動する機会が増えてきます。社会の
中で自分らしく暮らすための支援が必要となります。
仕事
一般の企業や各支援事業所(就労継続支援A、B等)で働く人、サービスを受けながら日中
活動をする人がいます。
生活
障害を有する方によって住む場所もさまざまです。家族とともに過ごす方もいれば、サ
ービスを利用して一人暮らしをする人、入所施設で生活する人もいます。
余暇活動
当然のことながら、私達と同様に障害を有する方にとっても余暇活動はとても大切で
す。例えば外出の余暇活動を楽しむためにサービスを利用し、思いっきり楽しむ人もいま
す。
結婚
障害の有無に関わらず、人を好きなったり結婚したりすることは当然あります。しかし
ながら、障害を持つ人の中は子育て等は難しいのではないかと思われがちです。その不安
を共に解決すべく恋愛から結婚、子育てまでサポートしてくれる窓口も広がっています。
高齢期
年齢を重ねる毎に、自身の健康や家族のことでさまざまな不安が生じやすい時期です。
介護保険サービスとの関係
以前までは、障害のある人が65歳になると、福祉サービスから介護保険サービスに移る
ことになっていましたが、2018年から共生型サービスができたことで、それまで障害福祉
サービスを提供していた事業所を、65歳になっても引き続き利用できるようになりまし
た。
家族の高齢化
家族が高齢化するということは、もしそれまで各種手続きを家族に任せていた場合、身
近に手続きをしてくれる人がいなくなってしまいます。そうなると、本人の代わりに手続
きを行ってくれる成年後見制度の利用を考える必要もあります。
最期
生きている以上、いつかは死が訪れます。現在、入所施設やグループホームでは亡くな
るまで支援(終の棲家)が行わることが多くなってきています。
まとめ
このようにどのライフステージにおいても適切な支援を受ければ、自分らしく生活することは十分可能です。また、サービスを受けるにあたって必ずサポートしてくれる人が身近にいます。困ったときには迷わず頼って下さい。共に将来の設計図を考えてくれるはずです。