SNSが普及してきた現代では簡単に情報を共有し、知ることができます。日々のニュース、交通状況、災害状況、気になる俳優やアイドルの情報などリアルタイムで届けられます。
しかし、一方で自殺や事件にはさまざま場面でSNSが絡んでいます。特に自殺に関しては、中高生のスマホを持ち始めた時期にとても多いと聞きます。私はSNSがどのように活用され生活を豊かにするのか、またどういった悪影響を及ぼすのか、こういった疑問からこの記事を書こうと思いました。
SNSの理解
SNSとは?
SMSとは、ソーシャルネットワーキングサイトの略で、一般的には、LINE、ツイッター、
フェイスブック、インスタグラムなどがこれに当てはます。
主要なSNSとは?
大きく分けて4種類あります。
写真系SNS
特に女性ユーザーの利用率が高く、実際の写真を載せることで「物欲刺激系SNS」などさまざまな新しいジャンルが登場しています。
例)インスタグラム
インスタグラムは通称インスタとも呼ばれる写真を中心としたSNSで、テキスト中心だった時代とは違う新しいユーザー層(流行に敏感な20代~30代の女性)を中心に急速に利用が広まっています。
芸能人や有名人のアカウントも増加傾向にあり、オシャレで見栄えの良い写真を意味するインスタ映え(SNS映え)という流行語を生み出す。
拡散系SNS
情報が瞬時に広まるいわゆる拡散するという特徴を持っています。
例)Twitter
ツイート(つぶやき)と呼ばれる140文字の短文を投稿することで気軽な人間関係を築けるサービスです。
他人のつぶやきをコピー・転載できるリツイートという機能があり、情報がねずみ算式に広まる(拡散)という特徴を持っています。
動画系SNS
別名「動画共有サービス」とも呼ばれ、事前に収録や編集をしたオンデマンド配信とリアルタイムで放送を行うライブ配信の2種類に大別されます。
例)YouTube
世界最大の動画系SNSで、一般の個人から企業・団体・自民党などの政党に至るまで、様々なユーザーによって動画が公開されています。
アカウントを作成すれば誰でも無料で動画をアップロード出来て、コメント機能を通じて視聴者と交流を深めることも可能です。
チャット系SNS
別名「メッセンジャーアプリ」や「インスタントメッセンジャー」とも呼ばれ、主に1対1でのリアルタイムな会話に使われることの多いSNSアプリです。
例)LINE
若年層から年配層までの幅広いスマホユーザーが利用しているSNSアプリで、スタンプと呼ばれるユニークな画像を使ったチャット機能(トークと呼ばれる)が特徴です。複数人での会話に便利なグループチャット・グループ通話という機能があり、旧来のキャリアメールやSMS(ショートメッセージ)からの置き換えが進んでいます。
これらの機能はそれぞれに違いはあるものの、共通して言えることは「インターネットを使って人々と交流できるサービス」であるということです。
SNSが人気な理由は?
SNSは芸能人や政治家などはもちろんのこと企業でも使われている程の人気です。なぜなら、非常に簡単に自分のイメージを作り上げることができるからです。例えば企業などは簡単に宣伝効果を得ることができると言うことが可能であったりします。
上記では芸能人や有名人、企業を対象に述べましたが、全く無名の人であろうとも自己発信が好きなタイミングで好きな回数行えます。これがSNSが人気な1番理由です。
SNSの重要な機能とは?
SNSの機能として良い記事だと思ったらその証を伝えることが出来る「イイネ」や自分のフォロワーにもオススメしたい場合に使う「シェア」などにより、良い意味でも悪い意味でも爆発的な拡散力を持ちます。このような機能によりSNSは人々にとって命を繋ぐ手段となったり、命を切り捨てる手段にもなる。それぞれの両方の面から次で説明してきたいと思います。
SNSで救われた例と苦しんだ例
救われた例
a)災害時
a)災害時 今の時代は住民のほとんどがSNSを活用しており、災害があると大量の災害に関する情報がSNS上に流れてきます。災害対応では避難情報などを少しでも早く住民に伝える必要があるが、SNSで災害情報を投稿して情報発信する自治体も増えています。 災害時における情報発信のツールとしては、Lアラート、防災行政無線、緊急速報メール、HPなど様々な情報伝達手段が利用されていますが、情報の拡散という観点からはSNSも有効なツールになります。 また、災害情報の受信という観点からもSNSは有効であり、災害現場またはその付近からの情報を即時性、臨場感を持って受信することができます。そのため年々災害時のSNS活用は年々増加し、全体の約半数以上が利用しています。このように災害時にSNSを活用することは普及しつつあり、すでに半分以上の自治体が災害対応においてなんらかの形でSNSを活用しています。
実際の例として、熊本地震や西日本豪雨の際にも多くの自治体がSNSを通して災害に関する情報を発信していました。 具体的に発信される内容としては、発災直後は注意喚起と避難所の開設情報、発災翌日は道路の警戒情報や停電・断水に関する情報を多数発信していることが多いです。 発災3日目以降は、食料や避難に関する情報や避難所入所における注意点に関する情報が増え、避難所にペットを同伴する際の注意点や避難所の駐車場に関する情報なども発信されて行きます。 SNSではシェアされたりすることによって情報が不特定多数に一気に拡散されるために、災害情報を伝える上では有効なツールとなります。
しかし、一方でTwitter、LINEなどのSNS上では、実際に起こっていない事故や事実と異なる情報が広がります。そういった情報に惑わされず、確かな情報を判断する能力も必要です。対策として、どこから出ている情報なのか、いつ発信された情報なのかを確認することが重要です。
苦しんだ例
a)いじめ
近年、スマホを持つ高校生によるSNSを介したいじめは非常に多くなっています。特にSNS関連によるいじめはここ10年あまりで3倍になっており、2番目に高いいじめの内容となっています。
ではどのようないじめが行われているのか、そしてその対策はどうしたら良いのか、いじめの実例を交えて述べたいと思います。
事例.A高校に通う2年生の女の子はクラスからネットでいじめにあい、電車にはねられて自殺をした。その女の子は自殺前にメモを残しており、そこには「先生は私の言葉を信じてくれなかった。ネットで悪口を言われてるのは本当なのに」「そうか、すべて私が悪いのか。もういいや。私、もう」などといじめ被害に苦しんだことをうかがわせるメモが大量に残されていました。いじめの内容は”SNSで被害者の名前を書かずに悪口を書いたり、LINEで仲間外れにされたり”などさまざまでした。これに対し、”学校側はいじめ調査を実施したが、学校で目撃された一部のいじめのみ認めた”との結論をだしました。
この事例で注目するところは悪口をSNSに書いた人ではなく、学校が対処できていないところです。そこで以下の問題です。
問.生徒同士のSNSいじめ問題は何故学校が介入しにくく、解決が難しいのか。
①相手が
② 場所で進行
③ を残さないため
答えは①相手が特定しづらい ②気づかない場所で進行 そして一番恐ろしい③証拠を残さない
この3つ目はの理由について、ネットいじめに詳しい教授は「FacebookとかInstagramでは、ストーリーという機能があって、24時間で消えてしまいます。その中に悪口を紛れ込ませ、一定時間が来たら消してしまう」とのこと、一定時間が来たら、いじめの証拠が消えてしまうため、相談を受けた親や学校も事態を把握しにくいといいます。
このような問題が起こった場合、まず「悪口が消されないうちに、スクリーンショットを残して相談する」ことも重要だといいます。このご時世、「インターネットのいじめにあわないというのは、みんながインターネットを使っている以上無理。もし悪口が書かれると、どんどん拡散してしまう。“ネットいじめ”は展開が速いので早めに相談することが重要」。
とのこと。そして何より、「まず自分が人を傷つけることは書かない」という認識が必要でです。
まとめ
どんなツールよりもそのコミュニケーションがやりやすいのがSNSです。その結果として、情報が拡散していくようになります。これがSNSの本質だと改めて思いました。
SNSは人を救うことも殺すこともできる道具です。現代では企業や芸能、また、世界の動向までもSNSを介して発表されるほど重要な道具となっています。この道具を老若男女全ての人々が共通の倫理感を扱うことができるますが、これまで述べた問題を解決するために必要であると考えます。
私個人の考えですが、たった十年そこそこでここまで世の中に馴染んだSNSを制御する制度や取り扱い方法ができることを望みます。